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弓削道鏡です。 Nefer tem のYukiさんから10200という、独創的キリ番で、 大志と野心を持った青年道鏡というリクエストいただきました。 （うちのキリ番はお客様申告制です。しかもお客様は神様です。） 道鏡は一般に孝謙天皇の病を治したことで、天皇の信頼を得、 やがては愛人となり、天皇の寵を利用して、 自ら天皇になろうとしたとんでもないやつ、 ということになっています。 でも、僧侶といっても人間ですから、まして男であれば、 始めは純粋に女帝をお助けしたいと思っていたとしても、、 だんだんと、野心が大きくなっていったのは当然のことでしょう。 かなり優秀な人材であったのは確かなようですから 自信もあったでしょう。 また、道鏡自身はそんな野心はなかったのに、 女帝が彼を愛するあまり、そのように望んで、 道鏡はその女帝の意思に翻弄されただけ、 という見方もあるようです。 でもそれでは面白くないような気がします。 そんな道鏡は魅力的ではありません。 実は私は、たまたまですが、 道鏡についての映画やドラマを見たことも 小説を読んだこともありません。 歴史上の人物のイメージってやはり小説や映画でつくられる部分が かなり大きいと思うのです。 それがないものですから、絵を描くにあたって イメージがわかなくて困りました。 それで、まだ、女帝とはめぐり合う前の、 野望よりは大志抱いて、世に出ようとしている若き僧侶、 ということで描いてみました。 僧衣は風俗博物館の僧侶の衣装を参考に させていただきましたが、 道鏡がこの僧衣をきていたかどうかわかりません。 駆け出しの僧侶ということで、粗末に見えるものを 選んだだけですので。 |
